テレビをぼんやり見ていた時のことだ。
ニュース番組に映った中年の男性政治家を見て、
ふと、思ってしまった。
えっ、この人、化粧してるよね?
肌がやけに均一で、
テカリも抑えられていて、
クマもほとんど見えない。
照明のせいかなと思ったけど、
どう見ても整いすぎている。
昔なら、男の化粧なんてほとんど話題にもならなかった。
でも今は、テレビに出る以上「何もしない」ほうが不自然なのかもしれない。
HD画質で、アップで、全国放送。
そりゃ多少は整えるだろう、という話でもある。
それでも、最初は少し驚いた。
政治家=素顔、みたいな勝手なイメージを、
自分が持っていたことに気づかされる。
よく考えれば、
女性の政治家やキャスターが化粧していることに、
いちいち違和感を持つことはない。
なのに、相手が中年の男性になると、
なぜか「おや?」と思ってしまう。
AIにこの話を振ってみたら、
「清潔感と印象管理の一部です」と淡々と返ってきた。
身も蓋もないけど、たしかにそうだ。
化粧=おしゃれ、ではなく、
化粧=仕事道具、という時代なのかもしれない。
それを考えると、
自分が化粧水一本で悩んでいるのが、
急に小さな話に思えてくる。
テレビに出る人たちは、
もっと見られることを前提に生きている。
この中年の男性政治家さんは、
たぶん特別なことをしているわけじゃない。
ただ「今の時代に合わせている」だけ。
そう思ったら、
男が何かを顔に塗ることに対する抵抗も、
そのうち消えていくのかもしれない。
次にニュースを見たら、
また同じことを思うだろう。
そしてそのたびに、
少しずつ考え方が更新されていく気がしている。
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