一日の終わりに洗面所の電気をつけて、鏡の前に立つ。
朝からずっとバタバタしていて、気がつけば顔つきまでちょっと疲れている。そんな夜でも、スキンケアの時間だけは、ほんの少しだけ空気が変わる気がします。
夜の洗面所は、一日の「切り替えスイッチ」
仕事のこと、人付き合いのこと、やり忘れたこと。頭の中にはまだいろんなものが残っているのに、洗顔料を泡立てて顔にのせると、不思議とそちらに意識が向いていきます。
指の腹でやさしくなじませて、ぬるま湯で流す。タオルでそっと押さえる。やっていることはいつもと同じなのに、その数分間だけは「何も考えなくていい時間」になってくれるんですよね。
化粧水をなじませる、あの数秒
洗顔のあと、手のひらに取った化粧水を顔全体にそっとのせていく。
ひんやりしていた肌が、だんだん手の温度になじんでいく感じ。ここで深呼吸をひとつすると、肩の力がふっと抜けるのがわかります。急いでいるときほど、このひと呼吸が効いてくる気がします。
乳液やクリームを重ねるころには、肌がしっとり落ち着いて、気持ちまで丸くなっている。「今日もおつかれさま」と、自分の顔に言っているような感覚です。
肌が整うと、機嫌も整う
不思議なもので、肌の調子がいい日は、気持ちにも少し余裕があります。逆に、乾燥してつっぱる日や、ゆらぎやすい日は、なんとなく気分まで落ち着かない。
肌と心って、思っているよりずっと近いところにあるのかもしれません。だからこそ、夜のケアは「きれいになるため」だけじゃなく、「自分を落ち着かせるため」の時間でもいいんだと思います。
完璧じゃなくていい、続けられる夜を
とはいえ、毎晩ていねいにできるわけじゃありません。帰りが遅くて、洗顔だけでベッドに倒れ込む日もあります。
そんな日は、化粧水一本だけでも十分。大事なのは、「今日の自分に、ほんの少し手をかけてあげた」という事実だと思うんです。完璧を目指すより、「今夜はこれでよし」と思える日を積み重ねるほうが、きっと長く続きます。
好きな香りや手ざわりを、ひとつだけ
もし夜のスキンケアをもっと好きになりたいなら、お気に入りをひとつだけ作るのがおすすめです。
- ふわっと広がる、やさしい香りのもの
- なじませたときの手ざわりが心地いいもの
- 容器を手に取るだけで気分が上がるもの
高価かどうかより、「これを使う時間が好き」と思えることのほうが、夜の気持ちには効く気がします。
おわりに
肌を整える夜は、心を整える夜でもある。
今日がどんな一日だったとしても、鏡の前でゆっくり肌にふれているうちに、気持ちは少しずつ静かな場所へ戻っていきます。
今夜も、お風呂上がりのひとときに、自分の肌と気持ちにそっとやさしくしてあげてください。おやすみなさい。