洗面台の前に立ち、何気なく頬に触れたときに気づく。
ああ、今日はちゃんと出ているな、と。
目元の疲れ、少し荒れた感触。
ごまかせない現実が、そこにある。
忙しかった一日。
少し無理をした食事。
寝不足気味の数日。
心当たりはいくつもある。
肌は、嘘をつかない。
がんばったことも、怠けたことも、
静かに表面ににじませる。
責めるよりも、まずは触れてみる。
化粧水をゆっくりなじませながら、
「ちゃんと出ているね」と小さくつぶやく。
肌は正直だと思った夜。
それは少し怖くて、でもどこかありがたい。
自分の状態を教えてくれる、いちばん身近なサインだから。
明日はもう少し、丁寧に過ごそう。
そう思わせてくれる夜があることを、
悪くないと思いながら、そっとクリームを重ねた。
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